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はつらつトーク2021 誰もが幸せな社会めざす 渋沢栄一『論語と算盤』から見る日本 

[2021-03-16]

はつらつトーク2021 誰もが幸せな社会めざす
渋沢栄一『論語と算盤』から見る日本 
衆院議員(次期衆院選予定候補=東京12区)・岡本みつなり氏 × 渋沢栄一の玄孫、コモンズ投信株式会社会長・渋沢健氏
今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一(1840~1931年)に注目が集まっています。「日本の資本主義の父」と呼ばれ、500もの企業の設立・育成を行ってきました。その有名な著書『論語と算盤』を踏まえ、ポストコロナ時代に求められる経営とは何か。渋沢栄一の玄孫で、コモンズ投信株式会社会長の渋沢健氏と公明党の岡本みつなり衆院議員が語り合いました。

道徳と経済の両輪で富を生む 渋沢
「一人も取り残さぬ」を原点に 岡本
岡本みつなり衆院議員 渋沢健さんと私は、1990年代に投資銀行のゴールドマン・サックス証券で働き、国際金融の最前線で走り回っていました。衆院議員になった後、私が事務局長を務めている超党派国会議員の『論語と算盤』を学ぶ勉強会で、講師をお願いするなどして親交を深めています。


渋沢栄一の玄孫、コモンズ投信株式会社会長・渋沢健氏
渋沢健氏 岡本さんは、とにかく明るい性格の方です。その人柄が魅力で、お付き合いをさせてもらっています。

岡本 ありがとうございます。さて、渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まりました。素晴らしい作品です。さらに、渋沢栄一の肖像が、2024年度発行の新1万円札の顔になることでも注目されています。コロナ禍で世界中が混迷する時代にあって、渋沢栄一に光が当たっています。どのような人物だったのでしょうか。

渋沢 渋沢栄一は、幕末に現在の埼玉県深谷市に生まれ、生家は養蚕や藍問屋などを営んでいた農商でした。若い頃から、その商才が注目され、江戸幕府の幕臣に取り立てられ、欧州視察などで、西洋の先進的な知識に触れました。明治維新後は、新政府の役人として活躍しました。

33歳の時に役人を辞め、民間の力で日本を発展させようと決意し、約500社の企業の設立に携わり、約600の病院などの慈善事業団体の設立や経営に関わっています。

岡本 渋沢栄一が設立した会社は、今でも日本経済をリードする企業ばかりです。「日本の資本主義の父」と呼ばれるゆえんですね。どのような経営を行っていたのでしょうか。

渋沢 渋沢栄一の経営哲学は、古代中国の孔子が説いた論語=道徳と、算盤=経済活動を両輪とすることにあります。論語の精神を経営に根付かせ、道徳と経済を合致させることによって民間の力を高める。そうすれば、国が豊かになるという発想です。1%の人が富豪になっても、99%の人が貧困であるならば、経済活動の意味がないという現代的意義を述べていました。

岡本 まさに国連が提唱して国内では公明党が強力に後押ししている、誰一人取り残さないための「持続可能な開発目標(SDGs)」に通じる精神です。サステナビリティ(持続可能性)の原点ですね。

渋沢 もう一つの重要な視点はインクルージョン(包摂性)です。『論語と算盤』で渋沢栄一は、機会平等は保たれるべきだと語っています。つまり、幸せになるための機会を誰もが持てるような社会を思い描いていたのです。

資金と人材生かす「合本主義」 渋沢
「大衆とともに」の誓いを堅持 岡本
岡本 渋沢栄一は、次々に会社を興し、事業が軌道に乗ったら後継に託していくことを繰り返しました。現代でいう“プロ経営者”の先駆けだと思っています。『論語と算盤』から生み出された経営哲学は、欧米型の経営とは違いますよね。

渋沢 渋沢栄一は「日本の資本主義の父」と言われていますが、本人は資本主義という言葉は使わず、「一滴一滴が大河になる」という「合本主義」に基づいた経営を進めました。「合本主義」とは、最適な資金や人材を集め、その一滴一滴が共助によって互いを補う。そして今日よりも良い明日を共創することです。


衆院議員(次期衆院選予定候補=東京12区)・岡本みつなり氏
岡本 個々の力とチームワークを重視したんですね。公明党は一人を大切にし、一人の小さな声に耳を傾けることに重点を置いています。公明党の立党精神である「大衆とともに」は、まさに目の前の一人一人と共に歩むという誓いなのです。

渋沢 その立党精神はコロナ禍の、相互の協力が欠かせない時代にあって重要な視点です。企業も今後は、従業員とその家族、さらには顧客まで含んだ、多様なステークホルダー(利害関係者)への配慮を重視する経営が共感を生み、価値を生むと思います。

岡本 共感こそが、これからの時代に重要な考えになるというのは、令和時代の日本の方向性を示すヒントになりそうです。

渋沢 昭和時代の日本は良い品を大量生産して、主に先進国の需要を満たす「メイド・イン・ジャパン」で成功しました。平成時代は海外に工場を造り、海外で生産する「メイド・バイ・ジャパン」で一定の成功を収めることができました。

そして、次なる令和時代は、持続可能な社会の実現に向け、日本が国際社会と協力する「メイド・ウィズ・ジャパン」で成功することを期待しています。

岡本 日本が持続可能な社会の実現に向けた世界の旗振り役になるというのは、素晴らしい。

渋沢 日本は人口が減っていきますが、新興国や発展途上国では増え続けます。これらの国と協力してくことが日本の発展にも結び付く。そういう時代になってもらいたいものです。

多様性こそ新たな価値を創出 渋沢
共助の哲学で良好な世界開く 岡本
岡本 渋沢栄一は晩年、現在の東京都北区に住んでいました。私が次期衆院選で出馬する予定の東京12区(東京都北区全域、足立区西部、豊島区東部、板橋区北部)の区域内です。

北区王子の飛鳥山公園内の渋沢邸跡地には、渋沢資料館が建っています。さらに、資料館の隣にある北区飛鳥山博物館内には先月、大河ドラマ館も開設されました。

渋沢 北区には渋沢栄一が中心となって設立した王子製紙があり、当初は別荘を構えていました。1901年ごろから本邸として居を構え、亡くなるまで約30年ほど過ごしました。

岡本 現在の北区をはじめ東京12区地域は住宅地、商業地、工業地が入り交じった地域です。住民は昔から住んでいる方も多いですが、都心へのアクセスも良く、最近は転居してくる若い人も増えています。ダイバーシティ(多様性)を体現している地域だと思っています。

渋沢 渋沢栄一は、封建的であった日本に、海外からダイバーシティを取り入れ、企業経営に生かしました。ダイバーシティは社員を刺激し、イノベーション(新しい価値の創出)が起きました。そのイノベーションがやがて日本全体を活性化させたのです。ダイバーシティがある地域というのは、活性化できる力を秘めていると思います。

岡本 素晴らしい視点です。地域の発展に全力を尽くします。

ポストコロナへ公明の尽力に期待
渋沢 公明党と岡本さんに期待していることがあります。それは、ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態、幸福感)の向上に向けた取り組みを進めてもらいたいのです。

一人の幸せ、一国の幸せではなく、誰もが幸せと感じられる社会の実現です。「大衆とともに」という立党精神があるからこそめざせると思います。

岡本 ありがとうございます。渋沢栄一の一人一人の力を集めるという経営哲学は、世界的な“共助”の必要性が明らかになったポストコロナに重要な視点を示しています。政策のヒントとして生かし、ウェルビーイングの向上を進めていきます。

しぶさわ・けん
渋沢栄一の玄孫。1961年生まれ。コモンズ投信株式会社取締役会長。米系投資銀行などの勤務を経て2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。07年、コモンズ株式会社を創業(08年にコモンズ投信株式会社に社名変更)。経済同友会幹事。著書に『渋沢栄一100の訓言』ほか多数。

はつらつトーク2021 誰もが幸せな社会めざす
渋沢栄一『論語と算盤』から見る日本 
衆院議員(次期衆院選予定候補=東京12区)・岡本みつなり氏 × 渋沢栄一の玄孫、コモンズ投信株式会社会長・渋沢健氏
今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一(1840~1931年)に注目が集まっています。「日本の資本主義の父」と呼ばれ、500もの企業の設立・育成を行ってきました。その有名な著書『論語と算盤』を踏まえ、ポストコロナ時代に求められる経営とは何か。渋沢栄一の玄孫で、コモンズ投信株式会社会長の渋沢健氏と公明党の岡本みつなり衆院議員が語り合いました。

道徳と経済の両輪で富を生む 渋沢
「一人も取り残さぬ」を原点に 岡本
岡本みつなり衆院議員 渋沢健さんと私は、1990年代に投資銀行のゴールドマン・サックス証券で働き、国際金融の最前線で走り回っていました。衆院議員になった後、私が事務局長を務めている超党派国会議員の『論語と算盤』を学ぶ勉強会で、講師をお願いするなどして親交を深めています。


渋沢栄一の玄孫、コモンズ投信株式会社会長・渋沢健氏
渋沢健氏 岡本さんは、とにかく明るい性格の方です。その人柄が魅力で、お付き合いをさせてもらっています。

岡本 ありがとうございます。さて、渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まりました。素晴らしい作品です。さらに、渋沢栄一の肖像が、2024年度発行の新1万円札の顔になることでも注目されています。コロナ禍で世界中が混迷する時代にあって、渋沢栄一に光が当たっています。どのような人物だったのでしょうか。

渋沢 渋沢栄一は、幕末に現在の埼玉県深谷市に生まれ、生家は養蚕や藍問屋などを営んでいた農商でした。若い頃から、その商才が注目され、江戸幕府の幕臣に取り立てられ、欧州視察などで、西洋の先進的な知識に触れました。明治維新後は、新政府の役人として活躍しました。

33歳の時に役人を辞め、民間の力で日本を発展させようと決意し、約500社の企業の設立に携わり、約600の病院などの慈善事業団体の設立や経営に関わっています。

岡本 渋沢栄一が設立した会社は、今でも日本経済をリードする企業ばかりです。「日本の資本主義の父」と呼ばれるゆえんですね。どのような経営を行っていたのでしょうか。

渋沢 渋沢栄一の経営哲学は、古代中国の孔子が説いた論語=道徳と、算盤=経済活動を両輪とすることにあります。論語の精神を経営に根付かせ、道徳と経済を合致させることによって民間の力を高める。そうすれば、国が豊かになるという発想です。1%の人が富豪になっても、99%の人が貧困であるならば、経済活動の意味がないという現代的意義を述べていました。

岡本 まさに国連が提唱して国内では公明党が強力に後押ししている、誰一人取り残さないための「持続可能な開発目標(SDGs)」に通じる精神です。サステナビリティ(持続可能性)の原点ですね。

渋沢 もう一つの重要な視点はインクルージョン(包摂性)です。『論語と算盤』で渋沢栄一は、機会平等は保たれるべきだと語っています。つまり、幸せになるための機会を誰もが持てるような社会を思い描いていたのです。

資金と人材生かす「合本主義」 渋沢
「大衆とともに」の誓いを堅持 岡本
岡本 渋沢栄一は、次々に会社を興し、事業が軌道に乗ったら後継に託していくことを繰り返しました。現代でいう“プロ経営者”の先駆けだと思っています。『論語と算盤』から生み出された経営哲学は、欧米型の経営とは違いますよね。

渋沢 渋沢栄一は「日本の資本主義の父」と言われていますが、本人は資本主義という言葉は使わず、「一滴一滴が大河になる」という「合本主義」に基づいた経営を進めました。「合本主義」とは、最適な資金や人材を集め、その一滴一滴が共助によって互いを補う。そして今日よりも良い明日を共創することです。


衆院議員(次期衆院選予定候補=東京12区)・岡本みつなり氏
岡本 個々の力とチームワークを重視したんですね。公明党は一人を大切にし、一人の小さな声に耳を傾けることに重点を置いています。公明党の立党精神である「大衆とともに」は、まさに目の前の一人一人と共に歩むという誓いなのです。

渋沢 その立党精神はコロナ禍の、相互の協力が欠かせない時代にあって重要な視点です。企業も今後は、従業員とその家族、さらには顧客まで含んだ、多様なステークホルダー(利害関係者)への配慮を重視する経営が共感を生み、価値を生むと思います。

岡本 共感こそが、これからの時代に重要な考えになるというのは、令和時代の日本の方向性を示すヒントになりそうです。

渋沢 昭和時代の日本は良い品を大量生産して、主に先進国の需要を満たす「メイド・イン・ジャパン」で成功しました。平成時代は海外に工場を造り、海外で生産する「メイド・バイ・ジャパン」で一定の成功を収めることができました。

そして、次なる令和時代は、持続可能な社会の実現に向け、日本が国際社会と協力する「メイド・ウィズ・ジャパン」で成功することを期待しています。

岡本 日本が持続可能な社会の実現に向けた世界の旗振り役になるというのは、素晴らしい。

渋沢 日本は人口が減っていきますが、新興国や発展途上国では増え続けます。これらの国と協力してくことが日本の発展にも結び付く。そういう時代になってもらいたいものです。

多様性こそ新たな価値を創出 渋沢
共助の哲学で良好な世界開く 岡本
岡本 渋沢栄一は晩年、現在の東京都北区に住んでいました。私が次期衆院選で出馬する予定の東京12区(東京都北区全域、足立区西部、豊島区東部、板橋区北部)の区域内です。

北区王子の飛鳥山公園内の渋沢邸跡地には、渋沢資料館が建っています。さらに、資料館の隣にある北区飛鳥山博物館内には先月、大河ドラマ館も開設されました。

渋沢 北区には渋沢栄一が中心となって設立した王子製紙があり、当初は別荘を構えていました。1901年ごろから本邸として居を構え、亡くなるまで約30年ほど過ごしました。

岡本 現在の北区をはじめ東京12区地域は住宅地、商業地、工業地が入り交じった地域です。住民は昔から住んでいる方も多いですが、都心へのアクセスも良く、最近は転居してくる若い人も増えています。ダイバーシティ(多様性)を体現している地域だと思っています。

渋沢 渋沢栄一は、封建的であった日本に、海外からダイバーシティを取り入れ、企業経営に生かしました。ダイバーシティは社員を刺激し、イノベーション(新しい価値の創出)が起きました。そのイノベーションがやがて日本全体を活性化させたのです。ダイバーシティがある地域というのは、活性化できる力を秘めていると思います。

岡本 素晴らしい視点です。地域の発展に全力を尽くします。

ポストコロナへ公明の尽力に期待
渋沢 公明党と岡本さんに期待していることがあります。それは、ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態、幸福感)の向上に向けた取り組みを進めてもらいたいのです。

一人の幸せ、一国の幸せではなく、誰もが幸せと感じられる社会の実現です。「大衆とともに」という立党精神があるからこそめざせると思います。

岡本 ありがとうございます。渋沢栄一の一人一人の力を集めるという経営哲学は、世界的な“共助”の必要性が明らかになったポストコロナに重要な視点を示しています。政策のヒントとして生かし、ウェルビーイングの向上を進めていきます。

しぶさわ・けん
渋沢栄一の玄孫。1961年生まれ。コモンズ投信株式会社取締役会長。米系投資銀行などの勤務を経て2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。07年、コモンズ株式会社を創業(08年にコモンズ投信株式会社に社名変更)。経済同友会幹事。著書に『渋沢栄一100の訓言』ほか多数。





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【当選御礼】
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